=======================================
人間は、判断を下しながら問題や状況を把握するのに慣れています。
しかし、自分自身や他人を判断しようとする内なる声を沈黙させることができれば、個人としてもチームの一員としても、やれることに限界がなくなるのです。
「判断を停止」すれば、革新的なアイディアを受容する力が高まります。
すると、有効な情報はないかと、今まで気にもかけてこなかったような分野にも関心を抱くようになるのです。
完全なる経営(P311〜312) 著:マズロー
======================================
様々な業種の企業に入り込んで、戦略づくりのアイディアを出す際、この「判断停止」は、とてもに効果的です。
効果的なディスカッションをするには「否定しない」というものがありますが、本質を突き詰めると「肯定もしない」という事になります。
「判断を停止」すること。
これが革新的なアイディアに繋がることは間違いありません。
なぜなら、革新的なアイディアの多くは、異質と異質の組み合わせから生まれます。
その「異質」の情報を引き寄せるのは…判断しないという状況からしか生まれません。
コンサルタントとしての本質的な役割は、クライアント企業の現状を全て理解できる状態でないので「判断そのものが出来ない状態」にありますから、どれだけ「異質な情報」を集められるか…にあるのだと再認識した次第です。