とことん「本質追求」コラム第464話 販売力を強化する6つの環境整備ポイント

 

今回は、先週のコラムでお約束した通り、凡庸な営業マンも、売れる営業マンに生まれ変わることができる「販売の環境整備」について詳細をお伝えしたいと思います。

販売の環境整備とは、売上を向上させるための「必要部品」を作る作業のようなものです。

全ての部品を丁寧に作り上げれば、完成品の性能は向上します。

つまり、販売の環境整備を丁寧に作り上げれば、売上は必然的に向上します。

 

どの部品一つとっても「売上の向上」には欠かせません。

「販売の環境整備」の6つのポイント(部品)は意識して磨きあげる必要があるのです。

一つずつ解説していきましょう。

 

1. 差別化された価値ある商品

 無価値な商品を作ろうなんて人は、この世にはいません。

 皆きっと価値がある!と思って懸命に企画・開発・製造をしています。

 しかし、実際に売り込んでみると「反応」が薄い。

 すごい商品だと思って売り込んでみたのに…と、肩を落としているケースが意外にもよくあります。

 「思うように売れない商品」の原因は、極めてシンプル。

 ・誰にとって、どんなメリットがある商品なのか不明瞭、またはズレている

 ・利用場面がイメージできない

 ・競合商品と比較して主だった特徴がない

 ・デザインやパッケージ等の印象が悪い

 ・付帯条件(保証やアフターサービスなど)に不安を感じる

 この5つに絞られます。

 どんなに営業力があっても、商品力がなければ、販売は停滞します。

 自分の思い込みで商品を企画・開発せず、「顧客目線」に立つことを忘れないようにしなければなりません。

 

2. 相手の琴線に触れる価値の伝え方

 全く同じ商品であっても、価値の伝え方次第で、売上は2倍にも4倍にも向上します。

 実際、ホームページのキャッチコピー…文字数にしてたったの20文字程度を変えただけで、売上は4〜5倍に跳ね上がることだってあるくらいです。

 営業マンだって、たったワンフレーズの「殺し文句」を思いついただけで、受注がバンバン取れ始めたりするものです。

 「美味しい牛肉です」

 と伝えるのと

 「広大な牧場で自由に歩き回って育った牛なので、脂はさっぱりしているけど濃厚な肉質なんです」

 と伝えた方が、購入には至りやすくなります。

 「商品を開発」と同じくらい「売れる言葉の開発」は重要です。

 「売り文句」や「キャッチーな言葉づくり」には、投資を惜しまないようにすることが大事です。

 

3. 信用の移転効果が働く、第三者評価(※1)

 どんなに商品がよく、優れたセールストークを展開されても、見込み客は購入に際するリスクを感じて購買に躊躇するものです。

 特に日本人は「右へ倣え」の性質が強く、みんなが買っているものや、有名人が使っているものと同じものを好んで買いたがります。

 藤冨が提唱している「波及営業」でも”あの会社(人)が買っているなら間違いない商品だ”という「信用の移転効果」を働かせた販売ノウハウを駆使しますが、第三者評価の有無は販売力に雲泥の差を生み出します。

 特にインターネットが人々の生活に入り込んでからは、顧客の声、レビューをみて、購買行動を移す傾向がより強くなっていますから、この信用の移転効果を働かせるのは、販売・営業の世界において避けられないものとなっています。

 

4. 見込客を集める仕組みづくり

 「差別化された価値ある商品」「秀逸な価値の伝え方」そして「信用の移転効果」の三拍子が揃っても、ターゲットと「出会う場」がなければ、何も始まりません。

 検索エンジン、SNS、YouTube、雑誌、新聞、TV、ラジオ、営業リストからのテレアポ、DM、飛び込み営業…

 自社商品やサービスのターゲットとなる客層の「たまり場」を見つけて、売り手側から接点を意識的に作り込まなければ販売・営業はスタートしません。

 どこに「ターゲットのたまり場があるのか」

 どうやって「接点」を築いていくのか

 この引き出しと想像力そして、実行力を磨きあげる必要があります。

 

5. 営業マンの後方支援

 渡すだけで一人歩きして営業力を発揮するようなセールス・ツール(チラシ、事例、カタログ、提案書、アプローチブックetc)を常にアップデートしながら営業の最前線に供給する体制づくりが必要です。

 もちろん、営業マン各自が行っても構いませんが、意識して「営業の武器」を製造し、供給し続けることを組織的に行うことが肝要です。

 本当に優れたセールス・ツールを制作すれば、営業マンが凡庸でも売上が上がっていくものです。

戦争において、戦略よりも兵站(ロジスティック)が重要だと言われるのは、営業部隊の後方支援の重要性を鑑みても頷けます。

 

6. 顧客フォロー充実

 顧客フォローも「営業の一環なの?」と、首をかしげる人もいますが、営業の一環どころか、とても重要な営業のファクターとなります。

 紹介商談の入り口になりますし、顧客満足が営業マンのモチベーションアップにも繋がるためです。

 ただし、紹介商談は顧客フォローを充実したからといって、すぐに紹介につながるものではありません。

 顧客が満足の最頂点に達した時に、「紹介してください」とハッキリと伝えること。

 または、紹介キャンペーンを顧客フォローの中に組み込むことが、紹介商談を生み出すコツになります。

 

以上、6つのポイントを磨き上げることで、それぞれが相乗効果を発揮し、受注確率が高まり、結果売上が向上していきます。

段取り八分の仕事二分と言います。

仕事の事前準備の大切さを表す格言ですが、受注というゴールを明確にイメージした「段取り」が的確に準備できていれば、営業の効率は確実に上がっていきます。

 

御社は、「販売の環境整備」の6つのポイントを磨きあげる努力…手を抜かずに実施していますでしょうか?