イチローや錦織選手のような一流プレーヤーは、最高レベルの高校教師の何百倍もの収入が稼げるのは何故か?
その答えは、影響力のリーチの長さ。
一流選手が活躍しテレビやネットを通じ、仮に2000万人にリーチし、それぞれの人が100円の価値を見いだしたら経済効果は20億円。
しかし、高校教師はどんなに素晴らしい教えをしても影響力は教室という狭い空間に限られてしまう。
生徒の一生に影響を及ぼしたとしても、それが収入には反映されない。
これは、個人の収入だけではなく、企業の利益でも言える事だ。
ビジネスの成長の秘訣はは、こうした社会的リーチの長さや広がりをいかに拡大していくかがカギを握る。
教師はITを活用すれば、世の中に拡げることが出来る。
クラウドやAIは、これまで局所に閉じ込められていたノウハウや知見を世界中の人に広く利用可能にする道を開いた。
2016.6.15 日経MJ 伊藤元重氏