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第337話 成功確度を高めるプロジェクトの推進方法

 

 

 

「藤冨さんのコンサルティング・プログラムって、とてもシンプルですよね? それで成果を出せるのが不思議です」

 

先日、同業のコンサルタントの方から「どのようにコンサルティングを進めているのか教えて欲しい」とお願いされたので、包み隠さず私がクライアント企業さんに提示している「プログラム内容」の一例をお見せしました。

 

コンサルティングというと、複雑な分析をしたり、大量のレポートを提出しているのかと思われたそうです。

 

しかし、私はそのような仕事の仕方に疑義を抱いています。

そもそも、私が取り組んでいるクライアントさんは、すべて中小企業です。

中には、株式を公開している企業もありますが、良い意味で体質的には中小企業のままです。意思決定が早く、動きもスピーディ。何かのプロジェクトを立ち上げる際も、意思決定関与者が少数です。

結果責任も明確で、言い訳を許さない体質。

まさに、理想の企業体質の企業ばかりです。

 

中小企業のコンサルティングはすべて結果重視。

どんな段取りでプロジェクトが進んだのか。

どのような根拠があって進められたのか。

などのプロセスよりも、結果どうだった? の成果が主要な評価軸となっています。

 

大企業がクライアントさんであれば、プロセス管理は重要です。

進捗報告から、成果に対する論拠など、上司や役員会に報告する義務があるためです。

したがって、分析資料や企業活動を起こすに至る論拠をレポートで示す必要があります。

 

仕事(コンサルティング)とは、かのようにあるべきだ! という画一的な理想論は、ある意味とても乱暴な発想です。

 

相手があってこそのビジネスであるならば、その相手の実情に合わせた「あるべき論」があるはずだからです。

 

冒頭でびっくりされた方は、なぜ驚いたのか?を紐解けば、自分が想定している「あるべき論」とは異なっていたからだと思います。

 

理想の姿は持つことは良いことではありますが、あまり頑固に理想にこだわりすぎると視野狭窄に陥る点は気をつけなければなりません。

 

視野狭窄は、ビジネスのチャンスを逃し、リスクを増大させる可能性があるからです。

 

コンサルティングの理想論、ロジカルシンキングの基本として、MECE(ミーシー)という概念があります。

MECE(ミーシー)とは、Mutually Exclusive(互いに重複がなく)Collectively Exhaustive(全体にモレがない)の頭文字をとった言葉で、何かのアウトプットを出す上で、漏れなく、重複なく検討すべきとするとても大切な概念です。

 

しかし、これも理想論であり、「経済学上で言われる合理的経済人は存在しない」という理屈に酷似していると藤冨は感じています。

 

経済学上の合理的経済人とは、「購入すべき商品に関する情報、代替案について、すべての情報を漏れなく正確に収集し、自らの効用(満足度)が最大となるような購買行動をとる」と定義されています。

 

ある消費者がミネラルウォーターを購入するときに、すべてのメーカーのミネラルウォーターの容量、成分、効用、価格などの情報を収集し、自らが求める商品にぴったりのものを購入するイメージです。

 

そんな合理的な消費者(経済人)は、存在するはずがありません。

 

現実は、限定合理性の中で購買行動が起きており、情報は断片的で、不完全な状態のまま購入意思決定がされているわけです。

 

ここから考えるとMECEの状態を作った上で意思決定をすることが大事。というのは、ある意味詭弁であり、ある意味暴挙では? と感じます。

 

また、MECEの状態を作り出すためには、大量の情報収集と整理されたレポートが必要となりますが、それには当然ながらコストと膨大な時間が発生します。

 

これもある意味、コンサルティング会社の儲けになるわけですが、そこまでやったMECEが、本当のMECEかというと、その保証をできるコンサルタントなんて存在するはずがありません。

購買行動に関するすべての情報を握るなんてことは、そもそも不可能だからです。

 

であれば、予め割り切ってしまい「限定合理性」の中で、意思決定をする方がスピード感もありますし、現実の成果もそれほどブレずに当たる! と、藤冨はこれまでの経験の中から確信しています。

 

それに、情報収集→分析→アウトプット(方向性の決定や、戦略的意思決定)

という順番だと、「情報収集」そのものが目的になってしまうリスクもはらんできます。

 

手段と目的の混同は、無駄な時間とコストを流出させてしまうことにつながる。

 

したがって、私は「方向性の決定や戦略的意思決定」を限られた情報と第六感に頼って、素案として叩き出し、そこから成功要因と失敗要因を逆算しながら情報収集を行う方が、合理的だと考えています。

 

限られた時間と限られた予算の中で、プロジェクトを成功させるためには、この方が俄然効果的。

 

プロジェクトの推進方法は、ゴールから逆算することで無駄が排除でき、成功確度の高い意思決定ができると藤冨は考えています。

 

プロセス重視より、結果重視であれば、ゴールから逆算する。

 

御社でのプロジェクト推進は、ゴールから逆算していますか?

 

 

 

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